農業委員会「農地等の利用の最適化の推進に関する指針」
平成 30 年2月6日 岡崎市農業委員会
第1 基本的な考え方
農業委員会等に関する法律(昭和 26 年法律第 88 号。以下「法」という。) の改正法が平成 28 年4月1日に施行され、「農地等の利用の最適化の推進」 が農業委員会の行う必須事務として明確に位置づけられ、法第 7 条第 1 項に 基づき、具体的な目標と推進方法を定める。
本市においては、平地と中山間地が混在しており、地域により農地の利用 状況や営農類型が異なるため、農地等の利用の最適化の推進にあたっては、 地域の実態に応じた取り組みや対策の推進が必要である。農地利用最適化推 進委員(以下「推進委員」という。)の担当区域を、葵地区、東部地区、矢作 地区、六ツ美地区、額田地区と定め、農業委員と連携して遊休農地の発生防 止・解消、担い手への農地利用の集積・集約化及び新規参入の促進に関して 積極的に取り組む。
なお、この指針は農業委員及び推進委員の任期3年毎に見直しを行い、別 途「目標及びその達成に向けた活動計画」に整合するものとする。
第2 具体的な目標と推進方法
1 遊休農地の発生防止・解消について
⑴ 遊休農地の解消目標(単位:ha) 管内農地面積
(遊休農地を含む)
遊休農地面積 遊休農地の割合 現状
(平成 29 年3月)
3,552.5 242.5 6.8% 目標
(平成 32 年3月)
3,462.5 182.5 5.3% ※管内農地面積は、「耕地及び作付面積統計」の耕地面積と利用状況調査に より把握した遊休農地の合計面積
⑵ 遊休農地解消の発生防止・解消の具体的な推進方法
地の耕作状況を把握し、遊休農地の所有者等に対し農地法第 32 条第 1 項に 基づく利用意向調査の実施、指導及び相談活動等を通じて農地の利用調整 を図ることにより、遊休農地の新規発生の抑制及び解消を図る。
耕作可能な遊休農地は、あっせん及び農地中間管理機構への貸付け等を 通じて担い手への集積を図り、再生困難な荒廃農地は、現況及び周辺農地 の状況に応じて非農地判断を行う。
また、再生可能かつ担い手の借り受けが見込める遊休農地は、耕作放棄 地再生利用緊急対策事業を活用するなど再生利用を図る。
2 担い手への農地利用の集積・集約化について
⑴ 担い手への農地利用集積目標(単位:ha) 管内農地面積
(遊休農地を含まない)
利用集積面積 集積率 現状
(平成 29 年3月)
3,310.0 1,456.9 44.0% 目標
(平成 32 年3月)
3,280.0 1,600.0 48.8% ※管内農地面積は「耕地及び作付面積統計」の耕地面積
⑵ 担い手への農地利用の集積・集約化に向けた具体的な推進方法
市、JA及び農地中間管理機構等の関係機関と連携し、農地中間管理 事業や農地所有者代理事業等により担い手への農地利用集積・集約化を 進めるとともに、農業委員会だよりやホームページ等を活用して農地中 間管理事業について周知し、機構への貸付について誘導を図る。
また、各種基盤整備事業を活用し、集積・集約化が可能な優良農地の 基盤整備を図る。
3 新規参入の促進について
⑴ 新規参入の促進目標
新規参入者数 新規参入者取得面積 現状
(平成 29 年3月)
8 経営体 1.7ha 目標
(平成 32 年3月)
⑵ 新規参入の促進に向けた具体的な推進方法